宮地 達哉
Miyachi Tatsuya
愛 称
みやっち
出身地
鹿児島市
移住年
2004年
子どもの頃から花が大好きで、20歳ごろから4年ほど鹿児島市内のフラワーショップで働きました。仕入れで花市場を訪れるうちに「この時期にこの花があるといいのになぁ」「○○色の種類があったらもっと売れるのに」などと感じるようになり、自分でも育ててみたいと考えるようになったんです。そんな時に川辺町(現在は南九州市)でクルクマ栽培の農業研修が始まると聞いて、応募したのが移住のきっかけです。
現在は4棟のハウスで年間約7万本のクルクマを出荷しています。2年前からはトルコキキョウの栽培もスタートし、1年を通じて出荷するようになりました。
はじめは住まい探しに
苦労するも現在は
マイホームで楽しい毎日を。
2年間の農業研修を経て移住したのですが、ちょうど1期生だったこともあって多くの方が気にかけてくださり、より手厚いサポートを受けることができたと感じています。1年目から地域のお祭りにも駆り出されたおかげで(笑)、地域のみなさんとの交流もスムーズにできました。
移住当初はちょうどいい住まいがなかなか見つからず苦労もありましたが、その後、町営住宅に入居することもできましたし、現在はマイホームで家族と楽しく暮らしています。
クルクマ栽培は夏場の出荷ピーク時は大変ですが、自由な時間も得ることができます。娘の学校行事もほぼすべて参加することができました。
南九州市の魅力に
気づく方がもっともっと
増えてもいいと思う。
移住からずっと手がけているクルクマは、毎年のように新しい品種が生まれます。コロナ禍の前は原産地のタイに頻繁に足を運んで新品種のチェックを行なっていました。夏の花として認知度がどんどん上がっていますし、「南九州市のクルクマじゃないとダメなんだよね」と評価をいただけると励みになります。チャレンジを始めたトルコキキョウも価格が安定し、今後に期待が持てます。さらにハウスを増やし、たくさんの花々を育てる計画を立てています。
南九州市は鹿児島市が近いので買い物にも困りません。子育てにはとてもいい環境だと思いますし、その魅力に気づく方が増えてさらに発展できる伸びしろがある街だと感じています。
南九州市でクルクマを一緒に育てる仲間が増えると嬉しいです。
私の場合は「農業がしたい!」ではなく「花を育てたい!」という気持ちで就農しました。南九州市では多彩な就農のスタイルが可能なので、漠然と農業をしたいと考えるのではなく、より具体的にどんな作物を育てたいかをイメージしてからの就農をオススメします。
花でお腹を満たすことはできないけれど、コロナ禍を機に家庭に花を飾る方が増えたのを実感しています。花は人々の心を満たす存在なのだとあらためて感じるとともに、夢だった花き農家になって本当によかったと嬉しくなりました。
南九州市の農業を牽引する先輩たち。就農までの道のりや農業の醍醐味を聞きました。インタビューから南九州市での素敵な農業ライフが見えてきます。